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懐かしい声

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年賀状欠礼のはがきを出していたもんだから、3人からお悔やみの電話やメールをいただいた。

その中の親戚からご仏前としてお金が送られてきた。
ギフトセンターに電話を掛けて来てもらい、お返しの品を決めて注文した。

そのあと送り主にお礼の電話を掛けたら、今回はK子ちゃんの主人が電話に出られた。
本当に久しぶりに聴く声だ。

**
仏前に供える白菊と黄菊を切っていたら、突然あの頃のことを思い出して胸が熱くなった。

千葉県で結婚したK子ちゃんの実家の菩提寺がこちらにあるので、何年かに一度はこちらに来てそのときうちに泊まっていた。

あれはご主人が50代のころだった。

酒を酌み交わすふたりの男たちの饒舌に加えて、私もK子ちゃんも……四人でわいわいはしゃいで楽しかった。

美人で名を馳せたK子ちゃんだが、夫の浮気で難儀していたようで、その話を笑いながら話すのだから肝っ玉が据わっていた。
だから3人の娘も問題なくすんなり育って、いつか2人の娘を連れて来たとき、母親似の美しい娘にみとれたものだ。

**
あのころはうちの夫は元気で、がみがみ言う人ではなかった。

私の家族はあの頃が一番落ち着いていて、希望に満ちていたように思う。

母もいたし、ふたりの娘は都会に出ていたが時折帰省していた。

娘たちも初々しくて美しかった。

その頃は孫ができるなんて想像もつかず、私はしっかり娘たちのお母さんをしていた。


**
還らぬ刻を思うほど切ないものはない。

時の流れは実にゆるやかだから実感はないけれど、過ぎ去ってみればあっという間のように感じる。


天国へ逝ったひとが還らぬように、時も過去には戻れない。

このままちくちくと時計の針が進んで、行き着くところは決まっている。



身の周りの親愛なる人達も又平等に時を刻んでいる。

目的地はみな同じ……。

どの道を通って行くのかは自分で決めること。


**
けさから冷たい晩秋の雨が庭の花を濡らしている。

仏前に小菊を供えて、いただいた香典のことを夫に報告した。

今日は、現在生きている誰の声が聞けるのだろう、それとも聞けないかもしれない。



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