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2013. 05. 19  
群青5月の課題
漢字一文字【 緑】をテーマに書いた作品


洋服に緑を着るのが一般的でないと自覚したのは、私が母から自立し始めたころなのです。
どういうわけか、母は緑色が好きだったようで、自分が着る服も私に選ぶ服も緑色が多かったように思います。

最初に覚えているのは、中学一年生の時にピアノの発表会があった時、母は私に白い衿の付いた緑色のワンピースをオーダーしました。
私は上機嫌でその服を着て、*金婚式、という曲を弾いたのを覚えています。


その後高校を卒業後、大学入学直後に病気になり、静養して数年の後に別の大学へ入学したとき、私はもう自分で服を選んたり、休学中に習っていた洋裁の技術でスカートを縫ったりしていましたが、大学の夏休みに帰った時、緑色のスカートを縫って通学の時にはいていました。
その頃初めて自分で選んで買ったスプリングコートは緑色と小花模様のリバーシブルで、他のどのコートより愛着があったように思います。


その後、他の学友達が若い女の子らしい色合いの洋服を着ていることに気付き始めたのです。
女子学生らしいピンクとか紺とか、白とかのスカートやブラウスです。


母は緑色以外にも、自分の好みの小花模様のブラウスやツーピースを誂えて送ってくれましたが、私は洋服を自分で買うようになっていたし、卒業の頃には無難な色を選ぶようになっていました。

20代後半からはその後ずっと、もっぱらそういう色の服を身に着けて、かなりの年代になるまでその好みを貫き通しました。
それは母への反発の気持も含まれていたのか、花柄の服も買ったことがありませんでした。


最近は花柄も良いなあと思うようになったし、緑色もやはり好きな色ではあります。
つまり心の奥で母の好みを受け入れているのです。

私は「色」に関してはとても興味があるので、思い切った色彩の服を選ぶこともあります。


今になって思えば、服の色の好みは、その時の精神状態を表しているような気がしています。

年代や環境、精神状態によって服の色が変わったように、来し方の精神状態が次第に変化してきたことを思うと、色と精神はかなり密接なかかわりがあるように思います。
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